2013年4月23日火曜日

春草食い

始めまして!
今回から40’s Styleでブログを書かせていただくことになった
戸塚美奈といいます。

生まれついての頑丈者ですが、
ピカピカの健康を目ざし、日々研究&人体実験中。
そんな毎日の中で見つけてきた、
身体にいいこといろいろを、書いていこうと思います。
どうぞよろしく。

さて、 新緑の季節となりました!
毎日景色が変わるこの季節は、犬の散歩が楽しいのです。

あの花何だ? とか、
あっ、たけのこ発見! とか。
しかし、主人が喜んでいるスキに、犬もお楽しみ中。

ガッガッと道草を食っているんです。
それも、筋が多い、まずそうな草ばかり。

困ったことに、その半日後から、吐き始めるんですよね……。

お掃除がたいへんで閉口していたのですが、
お世話になっているペットシッターのTさん曰く、
「春の虫下しと毒出し。
春にわざと苦い草食べて吐いて、自分の体守ってるんだよ」 って。

なるほど。 そういうワケだったんですね。

その話を聞いた時、故郷山形の春を思い出しました。
故郷でも、春に、苦い葉っぱのたぐいを山盛り食べていたから。

ふきのとうに、こごみやあいこ、ふき、ウコギ。
アスパラやニラもそのへんにどんどこ生えてくる。
つぎつぎといろんな山菜や野菜が生えてくるので、
毎晩夕食はどんぶりに山盛りのおひたしです。

子どもの私にはあんまりうれしくないおかずでした。
苦いし、口触りが悪いし。
ところが、これをオトナたちがバクバク食べる。 犬みたいに。
「きどいなー」と言いながら。
きどい、というのは、苦くえぐみがある、という意味の方言です。

大人だって苦いはずなのに、
どうして「きどい、きどい」と言いながら食べるのだろう? 
理解に苦しんだものでした。

でも、今はわかる。
雪に埋もれて、しょっぱい漬物を食べていた冬が終わって、
新鮮な春草を思いっきりムシャムシャ食べて――。
「きどい」けど、年中行事だから食べていた。
きっと、毒出しのために食べていたんです。
身体を守るための知恵だったんですね。

そんなこんなで、この季節になると、
私も犬と一緒に春草食いをするのです。
近所のスーパーを回って「きどい」山菜類を探し、
家で日本酒をひっかけながら調理するのは、春の宵の楽しみ。

ちなみに、確実に、便通には効果アリ。
そして、吹き出物知らず。
そうとう、毒出しになってると思う!

春の定番、こごみの胡麻和え。
ゆでてかじってみて、新鮮でとびきりおいしかったら、
そのままマヨネーズと醤油で食べちゃうけど。


愛犬のトイレ、じゃなかった、近所の空き地です。
つくしは、はかまをとって調理します。
花粉症に効くとの説あり。
たくさん食べてみたけど、私には効かなかったァ。