「私も、こないだ歯が痛かった時、使ったよ。あの薬、頭痛にもめちゃくちゃ効くね」
「効く効く!! ピタっと痛み止まるもん」
「でも、怖いね……」
10月末に出た、『もうワクチンはやめなさい』という本のための対談の後、担当編集さんとの会話です。
がん放置療法を訴え続けている近藤誠医師と、無駄なワクチンはやめなさいと言い続けている母里啓子医師との対談は、現在の医療問題をえぐり出す、最高に面白い対談に。
もうひと言ひと言がすごいんですが(書店で立ち読みでもいいのでぜひご一読ください!)、
その中で、
「昔は医療機関で処方されていた薬が、今は薬局で手に入るでしょう。ロキソニンとか、ガスターとか。危なくてしょうがないですね」
という近藤先生の発言があり……。
(本ではロキソプロフェン、ファモチジンと薬剤名を表記)
ロキソニンを愛用していた担当編集さんと、つい先日ロキソニンにお世話になったばかりの私はギョッとなってしまいました。
20世紀初頭に起こったインフルエンザのパンデミック、スペインかぜで、若い屈強な兵士たちがバタバタ死んだのは、当時大量に消費されていた、アスピリンの副作用だった。
インフルエンザが「インフルエンザ脳症」を引き起こし、子どもの命を奪うといわれていたけれど、じつは、脳症を引き起こしていたのは解熱剤だった。
今では、強いボルタレンなどの解熱剤を子どもの発熱に使うことは禁忌とされているけれど、だから、その他の解熱剤が安全というわけではない。
子どもだけが危険なわけじゃない。成人もボルタレンを飲んで亡くなっている。
・・・・・・・対談でのお話を聞きながら、クスリの怖さをあらためて考えてしまいました。
現在、子どもにはアセトアミノフェン系の弱い薬が処方されるけれど、考えてみればこれだって、非ステロイド系抗炎症剤のひとつなのだから、絶対安全ではない。
解熱剤というものは、どんなものでもリスクが伴うもので、すべての解熱剤、鎮痛剤は、決して安易に使ってはいけないのだなぁ……。
たまたまどうしても痛みが強い時に服用するのは仕方ないとして、頭痛、生理痛などのために濫用するのはめちゃくちゃ危険なことなんです。
「これから、気をつけないとね……」
心した私たちでした。
こないだの週末。
久々に次の本の打ち合わせで編集さんに会うと、
「今月は、なんとか、ロキソニン飲まずに堪えた」
との報告。
えらいッ!
私も、あれ以来、飲んでいません。
今も、ウチの薬箱には、歯科医院でもらったロキソニンが少し入ってますが、
これは、「どうしても!!!」というひどい痛みの時のための、備蓄薬です。
収録されている対談 『脅しの医療に対抗するために』。 これを読んだら、もう安易に薬を飲めなくなります。 |
頭痛には、大根おろしがいい、と 聞いたことがあります。 なんとなく信じていて、頭が痛くて 調子が悪い時には、クスリは飲まず 大根おろしを食べることにしています。 |