2015年10月15日木曜日

鼻うがい

なんだかここ数日、頭が痛い。 晩酌も少量なのに、翌朝も頭が重い。 おかしいなと思っていた矢先。
次男が、「オレ、頭が痛いんだよ」と言い出しました。
1か月くらい前から、秋の花粉なのか、大量に鼻水を出して、鼻血まで出ていた次男。

「どういうふうに? どこが頭が痛い?」
「目の奥が痛い。この、鼻の横押すとめっちゃ痛い」
「ふんふん。で、頭を下にしたりするとぐわーんと痛くなる感じ?」
「そうそう、それそれそれ!」

こりゃ正真正銘、副鼻腔炎だね。
と診断したところで、
「あ、アタシも副鼻腔炎だ」と気づきました。

とんとご無沙汰で、すっかり忘れてた。
以前は、ちょっと風邪ぎみになると、すぐに鼻の奥に膿がたまり、耳鼻科にあわてて駆け込んで。 そうだ、頭の鈍―い痛みは、まさしくその痛み。
私も2週間くらい前から朝鼻水が止まらなくて困ってた。
ふたりとも、この季節の花粉症や鼻かぜからくる副鼻腔炎で、調子を崩していたんです。

「もう2、3日ずっと頭痛いし、動かしても痛いし、集中力ないよ。臭いもわからないからメシもうまくないし、最悪!!!」
次男は、頭が痛くて試験勉強もできないと(言い訳?)、鼻の付け根を抑えたままうめいています。

……これは、やるしかないか。

「鼻うがい、やる?」
「この頭痛いの治るんなら、なんでもするよ」
「よし」

何年も前にドラッグストアで買った、鼻うがい用の薬のケースを出してきました。
ワタシが買ったのは、「ハナノア」というヤツで、洗浄液と、洗浄器具がセットになったもの。今では、鼻うがいキットはいろいろなものが出ているようです。
もちろん洗浄液は使い切ったのですが、きれいな水に食塩を入れて、生理食塩水と同じ濃度にすれば大丈夫。
生理食塩水は、500ミリリットルの水につき、5グラム弱ぐらいの塩。いつもアバウトに作っていますが、トラブルが起きたことはなし。ただし、必ず毎回新しく作り、残りは破棄するようにします。

さて。こいつを、洗浄器具にしこみ、準備OK。
これを、鼻に流し込んで、口から出す。
怖いような気がしますが、生理食塩水なので、キーンとくることはないんです。

鼻に突っ込み、「ア~」とか言いながら、鼻に洗浄液を吸い込んでいきます。なるべく奥に入れて、口から出してうがい。
鼻からも出ますので、しずかに鼻をかむ。思いっきりかむと中耳炎になる危険があるので注意。
両鼻を洗浄したあと、今度は、鼻の穴をふさいで、体を折り曲げて鼻の位置を下にし、思い切り鼻から息を吸い込みます。すると、鼻から息は吸えないので、鼻腔にあったものが吸い出されます。うまくすると栓になっていた膿が取れることがある。

あとからあとから、緑や黄色のたんが出てくるので、次男は「うわ~」「げげ~」といちいち驚いてる。

「あー、すげえ鼻とおったー。スッキリしたァ~。後でもう一回やってみる」
少しはマシになったか。よかったよかった。あわてて医者いかなくてもよさそうでよかったね。

ところが次男、顔を洗ってタオルで拭いたあと。
「あれっ!? もう頭ぜんぜん痛くない。鼻の横押しても、ぜんぜん痛くないや!」 ルンルンで部屋へ上がっていきました。

へーっ、 ワタシのほうがびっくりダヨ。
鼻うがいは効果あるとは思っていたけど、一度で頭痛が消えるなんて……。

すっかりご機嫌になってずっと二階でスマホ観ながら鼻歌歌っている次男。

思い出した。
昔、耳鼻科で抗生物質処方してもらって数日服用しても、まったく頭が痛いの治らなくて、結局再診の時に、頭を下にしたモノスゴイかっこで鼻洗浄をさせられたこと。
それでスッキリ見事に治ったことが体感できたものだから、「なんだ、自分で鼻を洗えたら、耳鼻科行くことないじゃん!!」と思ったんですよね。
それから、あの手この手で自分で鼻うがいを工夫するようになり、それ以来、悪化することはなく、耳鼻科&抗生物質のお世話になっていないのでした。

まさに次男は、あの時の強制鼻洗浄の私のような感じ?

次男、その後も、白血球の死骸状であるところの黄緑色の鼻水は大量に出ているようですが、鼻は通っているようで頭の痛みは再発せず。晴れ晴れとした表情で今日も学校へ行きました。

頭すっきりしたんなら、そろそろ試験勉強ちゃんとやってほしい……。



このおしゃぶりみたいなものにうすい食塩水を入れます。
最近は注射器状の、鼻の奥に入れたりするものとか、すごい器具がいろいろ出ているようですが、
器具を使って人体の奥に入れるものは、やっぱりお医者さんに任せたほうがいいかも。
これで対処できなくなったら、やっぱり病院に行くしかないです。
ま、とりあえずの症状緩和には、この程度でじゅうぶん。
ほんとは花粉症をひどくさせないのが一番なんですけどねぇ。