2016年3月18日金曜日

たまにはかかろうインフルエンザ

今年はけっこうインフルエンザにかかった話をよく聞きました。

なにしろ、我が家の次男が、インフルエンザにかかりましたからね。
間違いなくA型です。なぜならクラスの仲の良い野郎どもが軒並みかかったのがA型だったから。
A型ということは、AHINI、つまり、2009年に流行したブタの新型インフルエンザの変異したものです。
この次男のインフルエンザ発症の一週間後、恐ろしいことに長男の受験ウイークでした。こりゃまずいと気をもんだけれど、長男はまったく平気。
新型インフルエンザが流行したとき、夏のうちにかかってけっこう重かった長男は、もう強力な免疫を持っていたんでしょうね。
そのとき、長男からうつったはずの次男は、半日くらい気持ちが悪くなったくらいで、てんで平気だったため、今年になってかかったようです。
ついでながら、今回ももちろん、ダンナも私もかからずじまいでした。

さて次男。 医者には行かず、一錠の薬も飲まず、ただ寝るだけで治しました。丸二日寝て、その後4、5日はよろよろしていたかな。
具合が悪いあいだ、自分のフトンの中でずーっと寝ていた次男。スマホでゲームでもやってるのかな、と怪しんでそっと見に行くと、まくら元にのど飴の袋とペットボトルの水だけおいて、ひたすら寝てました。ケガをした野生のクマがねぐらで傷を癒しているような感じでした。

え? 医者ですか? 
インフルエンザで医者に行く必要はないですもん。
だいたい、熱でつらいのに出かけて行っても、検査して高いタミフル処方されて、医者を喜ばせるだけです。それに、病院には子どもがごろごろいますから、別の型のインフルエンザをもらっちゃう可能性があります。
ああ、これはインフルエンザだな、と思ったら、断固、家でじっと寝てるべきです。そう、傷を癒す野生動物のようにです。
世界中でインフルエンザで病院に行く国は日本だけです。ヨーロッパでインフルエンザで医者に行ったら、そんなことで来るなと怒られます。
日本ではなぜ病院に行くかというと、インフルエンザであるという証明書を学校に提出すれば欠席にならないというじつにヘンテコリンな法律があるために、発熱した子どもがゾロゾロと医者に行くのですね。ガッコでいい子になるために。そのためにますますインフルエンザがはやるのです。

あーあほらしい。

……よけいなこと言いました。

今年は、仕事関係のオトナにもインフルエンザになったという人がけっこう出ました。検査をした人はB型だったとのこと。
B型はA型とくらべて軽く、子どもがかかりやすいやつで、もともと軽くみられてました。ところが近年B型の流行が増えているということで、このシーズンからインフルエンザワクチンにB型のウイルスが一個追加されました(それで値上げしてた)。A香港型、A2009年ブタ型、B型ふたつの型の計4価。B型一個だけだとはずれるかもしれないからといって1個増やしたのですよ。
そいでもってこのシーズンはB型にかかる人が増えてるんだから、あたりまえだけど、あてずっぽなワクチンなんて、ンなもんまったく効果ないということです。しかも、厚労省は、このB型ウイルスの選定は80%はずれてましたとかヌケヌケと言ってるらしいですよ。 はずれたものを打たれてお金もいっぱいとられたんじゃ目の前真っ暗です。

……よけいなこと言いました。

ともあれ、 春の彼岸を迎え、よし! 今年も風邪をひかずにすごせたゾ! と満足気に勝利宣言する私に、次男が言うのです。

「いや~、インフルエンザにかかるのもいいもんだよ」
「え、なんで?」
「オレ、インフルエンザにかかってから、調子いいんだよね~」
「え? どういうこと?」
「足のイボが取れたんだよ。それに、腕と膝の裏に出ていた湿疹が、きれいになって、肌の調子いいんだよねー!」

次男の足に、1年以上前からへんてこなウイルス性のイボができ、皮膚科に行っても治らず、困っていたのです。
それが、インフルエンザの熱が引いたころにポロっととれたんですと。
その上、腕と膝の裏にアトピー様の湿疹ができてかゆがっていたのですが、見せてもらうとお相撲さんのようなもち肌に!

じつは、知り合いのライターさんも、インフルエンザにかかったら、悩みの種だった主婦湿疹が消えたと言っていたんですよね……。

はしかにかかると、肌がきれいになり、アトピーなども消えると言います。それは、アトピーなどのアレルギーをおこしている抗体が、ウイルスという新たな外敵と戦うために動員されて、間違った免疫反応がなくなるからと考えられます。
次男のウイルスのイボは熱のせいでとれたのか、免疫の働きのなにかの作用なのかはわからないけれど、あれほど頑固なものが取れてスッキリしているのだからビックリです。

なるほどね、インフルエンザウイルスも、人さまのお役にたってるわけだ。
毎年まったくかからないけど、たまには、かかってみたいものです。

しかし、
これはますます、予防する意味がないネ。



冬の間草ばかりでさえなかった植木鉢や花壇から、
つぎつぎに芽を出し、つぼみがふくらみ、花が咲き始めてます。
毎日庭を見るのが楽しみな今日このごろ。
冬は見た目殺風景だったけど・・・
ぱっとしない見た目の地味な時期にも、土の中に根をはって、
きれいな花を咲かせる準備をせっせとしていたんだなぁ・・・・・、って。
あたりまえのことなんですけどね。植物を見てるといろんなこと考えさせられます。