2016年7月4日月曜日

夏風邪? アデノウイルスの胃腸炎

10日前のこと。
朝起きてみたら、長男の様子がおかしい。
トイレから出て来たと思ったらまた入り。布団に倒れ、お腹を押さえてうなっているのです。

「腹が、すげえ痛いんだよ」
「腸? 胃?」
「わかんねぇ、とにかく、超痛いの!!」
朝からコントやってる場合じゃなさそう。ひどい下痢で、食事もいらないと言うのです。
夕べの何かにあたったか? 思いあたるふしはなし。もしかしたら、夏風邪かな? 夏風邪でお腹を壊すことはよくあると聞いたような聞かないような?

「食べ物が原因じゃないと思うんだよね。吐かないから……」と苦しそうに長男。
下痢するにしても、そんなにお腹が痛いって、どういうこと? でも熱はありません。
お腹丸出しで寝て、冷えたのか。
でもまぁ、いずれにしても、1日2日で、治るでしょ。
かなり具合は悪そうですが、頭はしっかりしているようなので、ほっといてもやばいことにはならないはず。
とりあえず予備校は休ませ、おかゆなど消化のよさそうなものでしのぎ、様子を見ることにしました。

ところがですよ。 3日たってもよくならない。 まだお腹も超痛いと言う。
夏風邪といっても、それほど長引くのはおかしいぞ。
もしかして、O-157などの食中毒系も疑ったほうがいい? などと心配になってきました。 でも、O-157だったら、鮮血の血便がでるはず。長男に聞くと、それはないそう。
「なんか、痛みに波があるんだよね。あ、痛くなってきた…って感じで来るんだよ」
それってじ……陣痛!?
完全にお手上げです。
「できるだけ医者には行くな」が信条ですが、3日たってもおかしいのは……。 長男、ちらっと母の顔を見ながら、「やっぱオレ、医者いってくるわ」と近くの病院に出かけていきました。

戻って来た長男。
「何だった?」
「胃腸炎だって」。
そんなのわかってるわい。 
「だから、原因は何だって?」
「さぁ。ただ、長くかかるって。1週間から2週間だって。予備校は行っていいけど、お風呂は家族で一番最後にしてください、だって」
「じゃ、O-157とかそういう系じゃないんだね?」
「たぶん」
しょうがないなぁもう、と思って処方された薬を見ると、ビオフェルミンのみで抗生物質はなし。ということは、O‐157とかの大腸菌ではなくて、抗菌薬の効かないウイルスが原因のウイルス性胃腸炎という見立てのよう。

長男に聞いても一向らちが明かないので、ネット情報を駆使して調べました。

たぶん、 原因ウイルスは、アデノウイルス。
アデノウイルスは、風邪症状を引き起こす代表的なウイルスです。インフルエンザウイルスのように変異するので、何度でもかかる。
しかも、型は51もあって、症状も多種多様。
たとえば、7型。これは、幼児がかかると、治りにくい扁桃腺炎をおこす。夏場にはやるので、プール熱ともいわれるものです。
流行性結膜炎を起こす型もいろいろ。
11型は膀胱炎を起こす。
そして、40、41型が腸管アデノウイルス。
これが胃腸炎を起こす。夏や秋にはやります。
熱はそれほど出ず、嘔吐もひどくはないけど、下痢が長引くらしい。症状が引くのに、10~2週間。ウイルスが完全に体の外に出るまでに1カ月もかかるそうです。

長男の症状は、まさにこれ‼ と膝を打ったのですが、通常かかるのはほとんどが幼児だそう。幼児の場合、下痢はするけど症状はいたって軽いようです。
あんなに痛がってるのはなんだ? って感じですが、幼児がかかって軽い病気も、オトナになってかかると重症化するというのは感染症の常。
長男め、よっぽど体力が落ちているのでしょう。サッカーをやめた次男と長男、次々と風邪のえじきになっとる。

10日たって、今朝の長男は、やっとしっかり朝食を食べていました。
やれやれと思いながら、ふと、あることを思い出しました。

長男を出産した年の夏。里帰りした時のこと。
まさに私は、長男のように、1週間以上腹痛と下痢で苦しんだのでした。
思えば、あれはまさに、腸管アデノウイルスのしわざだったのかもしれない。
ろくに食べられないまま授乳とクーラーなしの実家の暑さでヨレヨレになり、1週間以上たってから町医者に転がり込んで、点滴してもらうハメに。
ずっと点滴のおかげでよくなったと思っていたけど、そうだったのか、ちょうど治る頃合いだったんだ。
10日~2週間。そういうものだとわかっていれば。あのときは両親にも心配かけたなぁ。

プール熱の扁桃腺炎も長引くし。
いや~、夏のアデノウイルスってしつこいんですね~。

お気を付けください!



お弁当のかわりにゼリードリンクを利用しました。
サッカーやめてからご無沙汰だったけど久々の再会・・・・・。
体調の悪いときのエネルギー補給には、便利ですよね。
(スミマセン写真がなぜか上下逆ですが・・・)