2017年3月4日土曜日

キャベツの千切りを食べよう

春。
この季節になると、ああ、「キャベツ食べなきゃ」とうきうきしてきます。
家の近所の野菜の無人販売所には、元気なとれたて春キャベツがごろごろと。
手でパリパリと割って作るきゅうりと浅漬けも我が家の定番だけど、量を食べられるのはやっぱり千切りかな。
ザクザクとキャベツを切っていると、いつも思い出すことがあります。

以前、仕事で、広島風お好み焼きに欠かせないソース会社の料理撮影に立ち会わせていただいたことがありました。
そこでびっくりしたこと。
その会社の人全員が、お好み焼きがホントに大好きな人たちだった!!
料理の撮影時、料理の先生のほうは、食べさせるのに忙しくて、自分はあんまり食べてなかったりするものです。
ところが、その会社の方たちは、みんなまぁよく食べる!人たちだったんです。
お好み焼きの取材だから、当然作るのはお好み焼きばかり。さまざまなバリエーションのお好み焼きを、次々作って、もちろん取材の私たちにすすめてくださるのですが、自分たちも食べる食べる! 研究熱心とも言えるのだけど、その食べっぷりが、心からお好み焼きが好きで食べている~という感じで、私はいっぺんにその会社のファンになってしまったのでした。

お好み焼きは、粉ものでカロリーも高いイメージ。
なのに、あんなにパクパク食べているスタッフの皆さん、誰一人として太った人がいなかったんです。
その秘密は、もしかしてキャベツの千切りでは……と終日取材していて思ったのですよね。
だって、ふと見れば、いつもエプロンを付けたスタッフの誰かが、調理台に並んでいそいそとキャベツを刻んでいるんだもの。

お好み焼きは高カロリーに見えるけど、実は栄養バランス食。
とくに広島風お好み焼きは、粉は少しでキャベツの千切りが山盛りに入っています。
キャベツがたっぷり食べられて健康によい、ということもそのとき知りました。

キャベツの千切りといえば、これまた思い出す話が。
アントニオ猪木さんが現役時代に糖尿病になったとき、薬に頼らず、大量のキャベツを食べて病気を治したという話です。
ご飯を食べる前に千切りキャベツを食べて食事調整をしたそう。

それも考えると、日常的にキャベツを大量に食べているであろう、ソースの会社のみなさんが全く肥満していないのももっともと思えるのです。

そうそうあの時スタッフの人に、焼きそばに入れるキャベツも、千切りにすると、麺とからんでキャベツをたくさん食べられるからいいですよ、と教えてもらったのでした。

おかげで我が家、広島風お好み焼きは、準備をするのがなかなかめんどうでめったに作らないけれど、キャベツの千切りはしょっちゅう。
サラダの主役はキャベツの千切りだし、ハンバーグでもカレーでも、ウチではキャベツの千切りが付け合わせ。
キャベツの千切りをするたんび、あの会社の人たちが楽しそうにキャベツを刻んではお好み焼きを食べていた姿がまぶたの裏に浮かんできて、なんとも愉快な気持ちになるのです。



台所の主役が白菜からキャベツにうつると
春!っていう感じ。
(写真は冬キャベツですが)