2018年3月30日金曜日

五十肩になっていた「こんな人たち」

五十肩の痛みはまだ継続中です。(前回ご参照ください)

何をしていても痛いという状況は通り過ぎたものの、いまだに手を伸ばしたり、ねじったりの動作をすると痛い。
キッチンの戸棚、頭上にあるもの、奥にあるものを取るには覚悟が要ります。
肩に力が入らず、物を取り落とすことも多々あり。

でもね、一番つらいのは。
五十肩と言うと、「運動不足じゃないの?」と言われること。
それが一番悲しい。
たしかにこの1、2年、あたしゃ運動不足ですよ。自分でも思い当たるフシあるからよけい悲しい。

五十肩にしろ、生活習慣病にしろ、病を得てつらい思いをしている人に、「不摂生のせいだ」とか「運動不足だ」とかいって傷に塩を塗り込むのはやめましょうね。

でも、このところ、ちょっと勇気出て来た。
お正月、「五十肩で苦しんでいます」というメッセージを賀状に書いてきてくれたのは、大学時代の友だちのKちゃんだったんです。
彼女は大学時代はスキー部で、休日にひとりでさっそうとスキー場に出かけていくようなスポーツウーマン。
最近の賀状の写真で、その見かけに変わりはなし。
そのKちゃんが五十肩ですもん。

また、 テレビを観ていたら、IPS細胞の山中伸弥大先生が五十肩になったとおっしゃっていた。
「娘に婚姻届を出すと言われ、 ハンコを押した瞬間にグキってなったんです」って。
山中先生といったらあれほど多忙な中でマラソンを続けていることは有名ではないですか。

「リフォーム」の名づけ親でもある、手縫い服飾デザイナーの森南海子さん。五十肩に苦しまれたことを、著書で知りました。
周囲の人にその痛みをわかってもらえず、「スポーツをしないからよ」などと言われて傷ついた話が著書『布への祈り』に書いてあります。運動習慣はなかったようですが、手縫いの仕事と天ぷら食堂の二足わらじ。働きづめだったはず。

誰かが五十肩のことをツイートしている、と思ったら、ブックデザイナーの祖父江慎さんでした。
「四十肩がつらいっす〜。「え?」。すんませんサバよみました、五十肩がつらいっす〜。「そんなの60歳になれば治るよ」。小宮山博史さん、余裕の70代、さすがっす〜。(T ^ T)」。
祖父江さんといったら、印刷所泣かせの細かい指定で、睡眠を削りに削って仕事をされているお方。運動で体を鍛えているとは思えないけれど、夜も昼もない仕事の鬼。
ここでお名前が出ている小宮山博史さんは書体設計をされている方で、いずれにしても相当根を詰める仕事。

つまりです!
五十肩は、運動不足のナマケモノではなく、ズバリ、「働き者」がなるんです。
たぶん!!

もしかしたら、前かがみで根詰めたりすることがよくないのかもしれないけれども。
糖尿病の人がなるとか、運動不足がなるとか、肥満気味だとなるとか、じつにイヤ~なこと言う人もいますが、気にしないぞ。

五十肩のみなさん、こんな素敵な方たちが五十肩になるんです。五十肩に誇りをもって、しんどい五十代をしのいでまいりましょう。



森南海子さんの本、祖父江慎さんのデザインの本。
手縫い、本作り、どちらもほんとうに手間と時間がかかる!
でも手間暇がかかるものって、作り手に幸福感を与えるのです。
ものづくりの喜びをしみじみ教えてくれる本。

2018年1月19日金曜日

五十肩になりました

「更年期の不調? そんなのないないない!」と笑っていた私が、今、五十肩で苦しんでおります。

おかしいなと思ったのは1年くらいも前のこと。
身に覚えがないのに、右腕の二の腕に筋肉痛のような鈍痛を感じる日が続き。
そのうち治るでしょと思っていたのに、いつまでも不愉快な痛みが続く。
能天気な私もさすがになにか別の病気のための痛みかも、と心配に。
自分の勘と霊感(?)を信じれば、まず内臓系の深刻な病気ではなさげ。ネットや医学書等でさんざん調べたけれど、それらしい病気は見あたらない。
ひとつだけ、コレかも、と思った病名が、「五十肩」というものでした。

四十歳、五十歳くらいに発症する肩の痛み。五十代くらいで起こる、他に原因のない肩関節周囲炎のことを総じて五十肩と呼んでいるものらしい。
ははァ、これだね。
案の定、しだいに痛みが二の腕から肩全体に痛みが移り、半年後には見事な五十肩になり果ててしまった。

あああ診断的中!
と喜んでいる場合じゃなかった。
腕はだるいし、肩こりはひどいし、夜は痛みで寝られやしない。
しかも、この五十肩、年をとれば誰にでも出てくるという症状ではないため、周囲の人にこのつらさをわかってもらえないのがなんともせつないのでありますよ。
ネット上には「痛みで眠れない」「誰にも理解してもらえない」「運動不足といわれてつらい」「いつまで続くの?」といった悲愴な声が……。

どんな病でも、なんとかして自分なりに調べつくして、ベストの治療法や対処法を探したい、と思っている私、必死であれこれ探してみたが、治療法は、ない。
痛みを痛み止めで抑えるとか、ステロイド注射をするとかくらいしか手の打ちようがない。

ひとつ、確実なのは、時期をすぎれば、自然に痛みは引いてくるということ。
ただし完治するには個人差があるようで、ネット情報によれば、数ヶ月というものもあれば、1、2年というものもある。1年から2年だって!?

出てくるのはため息ばかり。

かつて五十肩になったという父に聞いてみた。
「お父さんは五十肩って、どのくらいで治った?」
傘寿をすぎた大先輩からは、
「まぁ、5年から7年だナ」という驚くべき悠長な返事が。

治ったころにはあたし、ババアになっちまうじゃん!!

(続く)

寝る時に肩をあたためたほうがいいと聞いて
このようなものを購入してみたのだけど・・・
あんまり・・・