2015年2月11日水曜日

インフルエンザにかからない方法

今年も、我が家の息子たちはインフルエンザにかからずじまいでした。

長男のほうは、サッカー部からお奨めされているインフルエンザワクチンを固くお断りしているため、
かかってしまったらコーチに責められてしまうかなぁ、と少々心配していました。
去年はまったくインフルエンザで休む人が出なかったサッカー部も、
今年はけっこう休みが出たようだったので。
でも、学校での流行中も、長男にはカゼっぽい様子いっさいなしでした。

次男のほうは、スキーの移動教室中に、インフルエンザを発症する人が続出。
帰りのバスで、隣に座った友達が高熱を出し、翌日からインフルエンザで休み。
一方次男は元気いっぱい。いまだにカゼ症状ゼロです。

この人たち、ほんとに不思議なほどインフルエンザにかかりません。

小学校中学校とこれまで、どんなに学校で流行っても平気な顔をしていました。
密室でインフルエンザにかかった子と遊んでいても平気。
かかったのは新型インフルエンザが流行った時だけです。
抗体検査をしてこの謎を解明してみたい。

なぜだろう?
バカだから!?
いやまさかそんな。

よそのお子さんと比べた場合、
もともと体が頑丈だということを別として、
ふたつ、思い当たることがあります。

ひとつは、長男次男が幼児のときに、きっついインフルエンザにかかったこと。
二つ目は、インフルエンザワクチンを一度も打っていないこと。うがい手洗い、一切予防策を講じていないこと。

長男1歳、次男1歳未満のときの、インフルエンザ。
あれはひどかった。
家族全員で倒れました。親の私たちも体の関節が痛んでのた打ち回るほど。
あのすさまじいインフルエンザ洗礼によって、息子たちはガッチリ免疫抗体を作ったのだと思います。
以来、インフルエンザワクチンで免疫抗体を刺激することはせず、
マスクもせず、うがい手洗いもせず(!)、
北風の中でサッカーをし、毎年毎年天然のインフルエンザウイルスにさらされて、抗体を強化してきたのでしょう。

アカンボのとき流行したインフルエンザが、Aの香港型。
今年流行しているインフルエンザも、Aの香港型のほう。
彼らの体の中ではアカンボの時にゲットしたA香港型の抗体が立ちあがり、ウイルスをはねのけているに違いないです。
だから今年は特に風邪っぽくなることすらなく、びくともしないのではないかと。

新型インフルエンザが流行した時には、85歳以上のお年寄りがインフルエンザにかかりませんでした。
抗体検査をしたところ、85歳以上の人が、アカンボの時にゲットした、スペインかぜのウイルスの抗体を発動させていたことがわかったんです。
アカンボのときにかかった病気を、人の体は覚えていて、しっかり防御しているんです!

人の体ってすごい。人間の免疫機能ってすごいですよ。

病気にかかることで、人って強くなっていくんです。
熱を出してるアカンボを見てるのってホントに辛いけど、強い子に育てるには絶対に必要なことなんですよね。

世の中では「カゼの予防」ばかり言っているけれど、予防なんて不可能です。
はっきり言いますけど、フツウに健康な人は「カゼの予防」をする必要なんてゼロ。

インフルエンザにかからない唯一の方法は、
がっちりインフルエンザにかかること。
そして、
しっかり毎年自分の体をインフルエンザウイルスにさらすことなんです。


今読んでいる本。
『ワイルドで行こう』、そう、わたしもコレを言いたかった、と思いながら
読んでいます。少々強引な感じもしますが、面白い。
読み終わったら内容をブログに書きますね。

2015年1月7日水曜日

小さなトゲ

晩秋のある日曜日。
ジャングルのようになった我が家の狭い庭で、木を切り、つるを引っ張り、半日格闘しました。
がんばったおかげで、陽当たりがよくなり、やれやれと思っていたのですが、
作業を終えたあとから、右手親指の先っぽがチクチク痛むのです。

めがねをはずしてよくよく見れば(老眼です)、
親指の先ちょに、小っちゃいこげ茶色の点。

トゲだー!

料理をするにもパソコンをたたくにも、なんにしてもチクチク不快なので、
針と毛抜きを準備して明るい場所にどっかと座り込み、
親指の腹を、人差し指でぎゅーっと押さえつけました。

「……見えない」

おかしなことに、針でつっつこうとすると、なぜかトゲは奥へ奥へと入り込み、見えなくなってしまうんです。
でも、痛みは明らかだから、なんとかそれっぽいところを針でほじってみる。
ますますトゲは見えなくなってしまう。

おかしいな?

あきらめて針を片付けてしまって、ふと見ると、
再びこげ茶色のトゲが存在を主張してる。
また、針を出してきて、さて、とろうと親指と対峙すると、見えなくなる。
何回かそんなことして、あきらめました。

どうしよう、このトゲ。
でもま、いいや。
木だし、自然のものだし、大丈夫でしょう、と思って、
チクチク痛いことは痛いのですが、気にしないことにしました。

私の右手には、エンピツの芯が入っています。
小学生だった私は、手にエンピツの芯が入ったまま皮膚でふさがれてしまったことに恐怖を覚え、母に右手を見せて、大変なことになった、と訴えました。
すると母はこともなげに、
「大丈夫だ、お母さんの肘には小石が入ってる!」
と自分の肘の皮膚に入った石を触ってみせたのでした。

そんな荒っぽい育ちですから、人の皮膚の中にはいろんなものを入れても案外平気なのだなぁ、ということは子どものころから知っていたので、
木のトゲもまあ、そんなもんでしょ、とは思いました。

ところが困ったことに、チクチクの痛みはなくならない。
少しは日々痛みの度合いが薄れてるようには思えても、
やっぱりチクっとするんですよね。
鉱物ではないから、木トゲが少しずつ溶けてなくなる、なんてことがあるかもしれないと思っていたけれど、
こげ茶色のトゲは相変わらずしっかり見える状態。

さあ、いったいどうしたものか。

そのままの状態で、3週間経過。

3週間後のある夕方、
仕事から家に帰りついて、フト気が付いた。トゲが取れているではありませんか。
いつの間にか。
自然に。
そして、あのチクチクいう不快な痛みもまったくなくなっていました。

トゲは、いったい、いつの間に、皮膚から飛び出ていなくなったんだろう?
とっても不思議。

自分の治る力を信じて、気にしないで放っておく。
これでたいていのことは治ると信じているけど、
やっぱりそうだった!と思って、なんだかとってもうれしかった出来事でした。

ま、たかが小さなトゲ、なんですけどね。

庭で伸び放題のカクテル。
このコのトゲではないと思う・・・。
もっと分厚いガーデン用の手袋買ってこなくちゃ。

2014年12月3日水曜日

全力で便秘解消する犬

この秋は雨が多かったですね。
いや、秋というものはそもそも雨が多いのか。

こまったことに、ウチの犬、雨が大嫌い。
雨で散歩がままならず、しかも、私も仕事で帰りが遅い日が続き。
犬の生活リズムが狂いがちです。

雨の朝、おざなりな散歩(うんちなし)をして、
「あれ?」
昨日からぜんぜんウンチをしていないのに気付きました。

エサはとりあえず食べてるけど、なんだか様子がおかしい。
目でなにかを訴えているような気もする。

普通はご飯を食べたあとは、ソファでリラックス、のはずなのに、
ウロウロウロウロ。
陣痛が起こっている妊婦のように歩き回る。

もしかして便秘なのかも?

そのうち、食べたばかりのものをすべて吐いてしまいました。

吐しゃ物を見れば、床に落ちた観葉植物の葉っぱを食べた様子。

ますます犬は落ち着きなくウロウロし、見れば体をぶるぶる震わせているではありませんか。
いつもは吐いてしまったらスッキリするのに。

ウロウロしながら、なにか探しています。
そのうち、もう葉っぱは床に落ちていないとわかると、
玄関にわずかに落ちている、人工芝のチップ(息子たちのスパイクから落ちたもの)まで舐めて食べ始めるではありませんか!!

どうしたんだ!?

外に出たがっているようにも見えたので、
トイレしたいのかなと、庭に出してみました。
ところが、庭に出すなり、雑草にかぶりついてる!

こりゃリードをつけてコントロールしないと危険と、リードをつけて散歩にでかけたら、
雨嫌いのくせに、雨足が強くなった中を狂ったように駆け出し、
そこらへんの道端の草に、手当たり次第にむしゃぶりつくんです。

止めようと引っ張っても引っ張ってもダメ。 狂ったように草を食べまくる。
で、トイレする様子はなし。

どうしたんだろう?
狂ったか!?

戻った後も、また部屋をウロウロ。

ああ、吐くな、仕方ないな。あれだけ草食べたし。
心配だけれど、とりあえず仕事を始める私。

机に向かって1時間くらいたったころ。

とつぜん、ぷーんと臭いが・・・・・。

振り返って見ると、 部屋の真ん中に、かつてない大きさのウンチが落ちているではないですか!!!

犬はハウスの中。
しくじってしまって反省のようす。
でも、そんなの一瞬で、 どうやら出すもの出して、相当スッキリしたらしく、 私がうんちを片付けるころには、さっさとソファの定位置へ。
そして、何事もなかったようにすやすや昼寝……。

うーん。
便秘、そうとう苦しかったんだろうな。

生活リズムが狂い、排便リズムも狂ってしまったのに違いない。

でも、便秘薬など飲むでもなく、 葉っぱをむさぼり食い、自力で出して、見事にスッキリ!
動物ってすごーい!!!

夜更かしが続いて、生活リズムが崩れると、人間だって便秘がちになる。イライラして調子悪くもなる。でも、そんな時には、これだね。

むしゃむしゃと、生の葉っぱをむさぼり食う!!

犬に教わること、いろいろあります。


 


首尾よく自分で入り込みました。

「家のクッションはすべてオレの!」









 

2014年11月24日月曜日

痛み止めに気を付けて

「びっくりした。ロキソニンって、怖い薬なんだね……。私、じつは持ち歩いてるの。生理痛とか頭痛がひどいから」
「私も、こないだ歯が痛かった時、使ったよ。あの薬、頭痛にもめちゃくちゃ効くね」
「効く効く!! ピタっと痛み止まるもん」
「でも、怖いね……」

10月末に出た、『もうワクチンはやめなさい』という本のための対談の後、担当編集さんとの会話です。

がん放置療法を訴え続けている近藤誠医師と、無駄なワクチンはやめなさいと言い続けている母里啓子医師との対談は、現在の医療問題をえぐり出す、最高に面白い対談に。

もうひと言ひと言がすごいんですが(書店で立ち読みでもいいのでぜひご一読ください!)、
その中で、

「昔は医療機関で処方されていた薬が、今は薬局で手に入るでしょう。ロキソニンとか、ガスターとか。危なくてしょうがないですね」

という近藤先生の発言があり……。
 (本ではロキソプロフェン、ファモチジンと薬剤名を表記)

ロキソニンを愛用していた担当編集さんと、つい先日ロキソニンにお世話になったばかりの私はギョッとなってしまいました。

20世紀初頭に起こったインフルエンザのパンデミック、スペインかぜで、若い屈強な兵士たちがバタバタ死んだのは、当時大量に消費されていた、アスピリンの副作用だった。

インフルエンザが「インフルエンザ脳症」を引き起こし、子どもの命を奪うといわれていたけれど、じつは、脳症を引き起こしていたのは解熱剤だった。

今では、強いボルタレンなどの解熱剤を子どもの発熱に使うことは禁忌とされているけれど、だから、その他の解熱剤が安全というわけではない。

子どもだけが危険なわけじゃない。成人もボルタレンを飲んで亡くなっている。

・・・・・・・対談でのお話を聞きながら、クスリの怖さをあらためて考えてしまいました。

現在、子どもにはアセトアミノフェン系の弱い薬が処方されるけれど、考えてみればこれだって、非ステロイド系抗炎症剤のひとつなのだから、絶対安全ではない。

解熱剤というものは、どんなものでもリスクが伴うもので、すべての解熱剤、鎮痛剤は、決して安易に使ってはいけないのだなぁ……。

たまたまどうしても痛みが強い時に服用するのは仕方ないとして、頭痛、生理痛などのために濫用するのはめちゃくちゃ危険なことなんです。

「これから、気をつけないとね……」
心した私たちでした。


こないだの週末。
久々に次の本の打ち合わせで編集さんに会うと、
「今月は、なんとか、ロキソニン飲まずに堪えた」
との報告。

えらいッ!

私も、あれ以来、飲んでいません。

今も、ウチの薬箱には、歯科医院でもらったロキソニンが少し入ってますが、
これは、「どうしても!!!」というひどい痛みの時のための、備蓄薬です。



収録されている対談
『脅しの医療に対抗するために』。
これを読んだら、もう安易に薬を飲めなくなります。
頭痛には、大根おろしがいい、と
聞いたことがあります。
なんとなく信じていて、頭が痛くて
調子が悪い時には、クスリは飲まず
大根おろしを食べることにしています。

2014年11月7日金曜日

歯ぎしりと詰め物・続き

だいぶ間が空いてしまいましたが……9月の「歯ぎしりと詰め物」の続きです。

何回も詰めてもらったのに、どうしても欠けてしまう前歯の小さな詰め物。

歯医者さんに詰めてもらったところで、すぐまたいつか、夜間の歯ぎしりでひっかかり、ポロリと落ちてしまうに違いない。
これまでのところ、いずれも2週間ともたずに取れてしまっているんだもの。

噛みしめの時に歯があるからぶつかって欠ける。
それなら最初から欠けてりゃ問題ないのである。

いっそ、このままでよくないか?

鏡の前でニコ。

よくよく歯を見れば、欠けてる。
けど、私の歯などしげしげ見る人もいないだろう……。
いずれにしたって、もうこの年だ。

仕事が忙しく、先送りにしていたのですが、
覚悟を決めて歯医者さんへ(2ヵ月前に検診と歯石取りで予約)。

歯が欠けた旨伝え、
見た目はどうでもいいのでこのままでいいです、
と言うと、
歯科衛生士さん、突如向き直り、

「見た目は大事ですっ!!!」

そうなんだけどねぇ。

どれどれと歯医者さんがやってくる。
噛み合わせもチェック。

「んー、やっぱり、どうしても、歯の噛み合わせで欠けた部分が当たってしまいますね……。問題は、この歯、神経のない歯なので、とても弱くて、なにかの拍子にパシンと割れてしまうかもしれない、ということなんです」

そしたらどうなる?

「そうなると、抜歯して、ブリッジとかインプラントとか本当に大掛かりな治療をすることになってしまいます。
ですから、今ほんの少し欠けている状態の歯を、もっと削ってしまって、
樹脂で歯をしっかり囲む処置をしておくことをおすすめします」

えええ!? 
虫歯でもない歯を削るの、イヤだなぁ。

「あのう、その、パシンってなる可能性って、どのくらいなんですか?」

「そうですね……歯が割れたりしないで、最後までもつかもしれないし、もたないかもしれないし、というところですね……」

必ず割れる、というわけでもないのか。

しばし、シンキングターイム!

………30秒経過。

「じゃ、いいです、とりあえず、このままで……」

じゃ、治療お願いします、の言葉を待っていたのか、先生、
軽く「えっ」と言ってしばらく沈黙があり。

「……このままで様子を見ますか……?」

「ハイ。時々検診に来てチェックしてもらうようにします。で、いよいよとなったら、お願いします」

「わかりました。じゃ、角だけ丸めておきましょう」

定期的にチェックしてもらいますというアピールが効果的だったのか、
結局、欠けたままで様子を見ましょうコースに決定。


うーむ。
この決断がよかったのか悪かったのかはよくわかりません。
人様のことであれば、私とて、樹脂で囲んで補強なさい、とすすめる。

でも私は、なんとなーく、歯を樹脂でぐるりと囲んでしまったら、ますます違和感があって、歯ぎしりがひどくなるような気がしてしょうがなかった。
それに、だいいち、作ったばっかりのマウスピースも再度作り直さなきゃならない。

今現在の出費と想定されるリスクを、起こるどうかわからない将来のリスクと比較して、よーく考えたら、 とりあえず、保留、という答えが出たというわけ。

私の結論は、一般的にはおすすめできません。

でも、そのおかげでひとつ、いいことあった。

残った歯を守るために、イヤでたまらなかったマウスピース、
がんばって、なるべく使うようにし始めたんです。
えらいでしょ? 

どーにも、石油噛んでるような感じで、いつまでたっても好きにはなれないですけど……。



マウスピースをつけると、
なんか自分が「イヤミ」になったみたいな気がし、
なんでこんなさるぐつわみたいなものはめて寝なあかんのやと自分が哀れにもなり。
ヤケクソ気味に、「シェーッ! 寝るざんす!!」と(心の中で)叫んで眠るのであります。

2014年10月6日月曜日

病気が怖い人、病院が怖い人

先日、ある雑誌で「不眠症」について取材をしました。

取材を引き受けたはいいが、「不眠症」に悩んだことなどいまだかつてない私。

はっきり言って、
「不眠で何を悩む必要がある? 眠くなくてうらやましい」
なんて思っていました。

不眠症のお医者さんに取材するまえに、その先生のご著書や、他の本を読んでみたものの、
どう考えても、「ぜいたく病」としか思えない。

不眠症の多くは、高齢になっていくことで出ることが多く、
そのほとんどは、「寝過ぎ」が問題なんです。
若いうちは、7、8時間必要な睡眠が、年を経るごとに少ない睡眠時間ですむようになる。
ところが、高齢の人は、体を休めたいと、なるべく早く床に入る。
それで、眠れなくなる。
眠りが足りなくなると、寝ていないことに不安が起こり、少しでも寝なければと昼寝をとったりする。
それでますます夜寝られなくなる。
悪循環です。

いずれにしても、
こりゃ病気というほどのモンじゃないんじゃないの?
という不審な気持ちで取材に出かけました。

睡眠が足りないと、「死ぬのでは!?」と不安になる人が多いようですが、死にますか?
と聞いたところ、
睡眠不足で死ぬ病気は、ひとつだけわかっていて、しかもそれは相当珍しい病気らしい。

「足りない足りないと言っても、必要な睡眠はとれているものです。
睡眠不足で死ぬことはまずありません」
と先生。

じゃ、不眠なんか、なんの問題もないじゃない。
ほっておけばいい、と思ってしまう。

昔、世界を旅するハツラツおばあちゃんとして有名だった、斉藤茂吉の奥さんである、斉藤輝子さんが、インタビューで、
「夜は、家にある文学の本を読み始め、徹夜してしまうの」
とおっしゃっていました。
素敵じゃありませんか。
そうよそうよ、不眠なら、本を読めばいいじゃないのよ!

なんだか腹が立ってきた私は、
ついに、先生に、
「あの~、どう考えても、この不眠症って病気、『気の持ちよう』としか思えないんですけど」
と聞いてしまいました。

そしたら、先生。
「うーん、患者さんにとっては『気の持ちよう』っていう言葉は、とても辛い言葉なんですよ」
って。
「それに、気の持ちようで治るかといったら、治らない。かえって、『眠れなかったらどうしよう』と不安になってしまうんです」

私、この言葉で、目から鱗が落ちました。

自分自身が頑丈で健康で超鈍感ときてるため、不調を訴える人に対して、これまで思いやりがなさすぎたんではないかと。
医者嫌い、薬嫌いで、風邪も胃腸炎も気合いで治す! の私だけれど、それができない人もいる。
病気が怖くてたまらない人がいるんです。
病気が怖い人に、「気の持ちよう」「病気を怖がるな」と言ってもダメなんです。

お医者さんって、優しいなぁ、と、その時初めて思いましたよ。

義母は、2年前に手術をしたあと、暑かったり寒かったり、低気圧だったりすると、具合が悪くなってしまいます。
お医者さんに行っても、「どこも異常なし、歩いているんですから大丈夫ですよ」 と言われてしまって、
ダンナに、 「まったく、しんどいだのつらいだの……。気のせいだよ」 と怒られて、「気のせいっていわれてもね……」としゅんとしていたのを思い出しました。
正直、私も気のせい、気の持ちようだと思っていたし。
でも、義母のようなタイプは、
「気の持ちよう」でなんとかしよう、とガンバルと、かえって具合の悪いことをより意識してしまう。さらに自分のことも責めてよけい辛くなるだけなんです。

義母は年のせいで自分の体に対する自信を失っていることもあると思うけど、
若くても、義母のように病気に対する恐怖心が強い人は、いる。
そういう人と話すと、インフルエンザワクチンなんていらないよ、という私とはどうも話がかみ合わない。
まったく困ったもんだと思っていたけど、
そういう人たちは、どこかで、病気が怖い!とトラウマになった体験を持っているのかもしれないです。

ああ、今、わかった。
薬いらない、医者嫌い、ワクチンいらない。
そんなことばっかり言ってる私は、 ちっちゃい頃から病気で怖い思いをしたことがない。
そのくせ、無理やり連れていかれた病院で、薬や医者に対する恐怖心ばっかりを、植えつけられてしまってる。

病気が怖い人、病院が怖い人。
双方を理解することはなかなか難しいかもしれないなぁ。


母里啓子先生と作った4冊目。
これまでの集大成ともいえる1冊です。
近藤誠先生との対談は必読!!
『もうワクチンはやめなさい』10月17日発売です。

 

2014年9月16日火曜日

歯ぎしりと詰め物


前回の続きです。

歯のくいしばりがひどい。

ために、
歯の付け根に炎症が起こっている。
これが悪化すると、歯槽膿漏になる。
歯がどんどん削れていく。
歯ぎしりのはずみで、「パーン」と歯が欠けてしまうこともある。

…… などなど、 怖ろしげなお話をいろいろ聞かされ、歯医者でマウスピースを作ることになりました。

「マウスピース作るので、前歯の、ここ、欠けたところも、処置しておきますね」

だいぶ以前、なにかのはずみでほんの少し欠けた前歯。
2回も詰め物がはずれ。2回目でそのまま放置。
歯を使う分には何も困らないので、そのままにしておりました。

「たぶん、この歯が欠けたのも、詰め物がとれたのも、歯ぎしり、噛みしめのせいだと思います」
と先生。
えー、そうかなぁー。 だって、詰め物が取れたの、ベニヤ板で工作している時に歯を使ったからなんだよなァ。
と思いながらも、 とりあえずみっともない欠けた歯を治してもらえるのはありがたいので、黙ってお任せする。

マウスピースができるのは、1週間後。
「なるべく歯をかみしめないように、意識して下さいね」
と先生は軽くおっしゃる。
「意識するだけでも違います」
ってホントかいな。

家に帰り、歯ぎしりや噛みしめについてネット等でいろいろ調べもの。
マウスピースなんてアホくさ、なんとかそんなもの使わずに、歯ぎしり、噛みしめを止める方法はないものか。

ところがネットで調べても、これという対策方法は見つからない。

どれもこれも、
日中から歯を離すように気を付ける。
パソコンに、「歯を離す」と書いた付箋を貼りつける。
寝る前に、「歯を離す、歯を離す、歯ぎしりしない、歯を食いしばらない」と3回唱える。
人を馬鹿にしたような自己暗示法ばっかり。

やっぱり、マウスピースを医者の言うこときいてはめるしかないのかなぁ。

とりあえず、寝る前には、「歯を食いしばらない、食いしばらない」とお経のように唱え、真剣にわが身に言い聞かせて寝るようにしてみました。

3日目の、寝て1時間ほどたったころでしょうか。
「パシーン」
という音で、目が覚めました。

ハッと気づくと、私は歯をガチリとすりあわせていました。
なんと、歯ぎしりの真っ最中だったんです。
そして、その音は、
先日詰めたばかりの詰め物が歯ぎしりで吹っ飛んで、フトンを飛び出し(シャレではない)、
寝室の床にたたきつけられた音でした。

自分が歯ぎしりをしていることは、父母や夫から指摘されて知ってはいたけれど、
歯ぎしりを実感したのは生まれて初めてです。

やっぱり、センセの言うとおりだったか……。

マウスピース受け取りの日、数日前の夜間の出来事を先生にご報告申し上げると、
「すぐ取れてしまって、申し訳ない」と言いながらも「やっぱりそうでしたか」と見立てにご満悦。

「やっぱり、マウスピースはきちんとつけたほうがいいと思います。最初は違和感あると思いますが」
って。
うなだれながら「ハイ」と言うしかありませんでした。

しかしまぁ、マウスピース……。
友人知人に聞くと、何人もが平気で愛用しているとのこと。
なんという従順さ。
私は1週間やっても慣れることができません。

なんか、かえって、食いしばりがひどくなって、頭痛がしてくる。

あの、よくあるじゃないですか、時代劇でのお産シーンに、手ぬぐい縛ったものを噛んで気張る、っていうやつ。
あれみたいな感じ?
1週間目から、サボリ始めました。

そして、マウスピースをつけずに寝た、ある朝のことです。
子どもたちが学校へ行き、私はゆっくり新聞に目を通しながら、みそ汁とご飯で、朝食を食べていました。

「?」
みそ汁に、硬いなにか変なものが入っています。
口から出すと、犬のツメのかけらみたいなもの。

おかしいな、どうして犬のツメがみそ汁の中にはいるんだろう、
でも私のみそ汁でよかったワ。

……朝食の片付けをして、仕事を始めてしばらくして気づいたんです、
ツメじゃなかった、
あれ、ツメモノだーっ! 
て。

つまりですね、夜間の歯ぎしりでとれそうになってたツメモノが、
朝のみそ汁を飲んだときに完全に取れたんですわ。

なんたることか!

どうしよう、「マウスピースしてましたか?」ってお医者に言われたら……。

詰めてもらっても、またすぐ取れちまいそうな気がするし、
さりとて、マジメにマウスピースをつけて寝る気にもなれぬ。

マウスピースの調整と、歯磨き指導の予定が入ってるけど…… ……このままバックレようか?


どうしても使いたくないマウスピース・・・・・
なんとかこれを使わずに、歯ぎしり&歯の噛みしめグセを
治したいと思っているのですが。