2014年1月21日火曜日

山のような薬を捨てて


昨日の朝9時きっかりに、電話が鳴りました。

3年ほど前からご無沙汰の、Aさん。
Aさんは私より一回り以上年上のフリーの編集者の男性です。

3人のお嬢さんもすでに成人されて、悠々自適なはず……、ですが
今年の年賀状には、「病気をしましたが今はよくなりました」とあり、気になっていました。

「ご病気されたとお年賀状に書いてあったから、心配していたんです!」 と言うと、
「そうなんですよ。とっくに厄年すぎてるのに、去年は5つも6つも同時に病気にかかりまして……」
「5つも6つも!?」
「でも今はすっかりよくなったんですよ」
なんだか電話の声も明るいのです。

「じつを言うと、まず、うつ病になりまして。それで病院に行って薬をもらったわけなんです。
薬をのむとよくなるんですが、だんだん効かなくなるんですよね。
それで、薬がどんどん強いものになっていきまして」

うつ病の薬!! それは人間をダメにする薬なんですよー!

「それを飲み続けているうちに、体調がますます悪くなってきて、
精神科だけじゃなくて、いろいろな病院にかかりまして、
それで薬がまた山のようになっていきまして。
健康状態は悪くなる一方だったんです」

薬の負のスパイラルにはまってしまったのですね。

「でも、あることをきっかけに、生活を変えることにしたんです」

生活を?

「まず、夜遅くに食べて飲んで、それから本を読んで1時2時に寝る、という夜型の生活をやめました。
9時に寝ることにしたんです。
そうしたら、3時に起きるようになりました」

それは素晴らしい!!

「それと、最近よく出ている、医療への疑問を扱った本がありますよね、
そういった本を何冊も買ってきて読みまして」

そして?

「それで病院に行くのをやめて、
山のような薬を『えいやっ!』とばかりに一気にゴミ箱に捨てたんです」

それはまた思い切ったことを!

「その後、少しの間はやはり苦しかったんですけど、
乗り越えたらだんだん体調がよくなってきたんですよ!! 
生まれ変わったみたいにすっかり回復しました。」

「今は朝早くに起きると散歩に出かけるんです。
農家の畑や森を抜ける自分のプライベート散歩道があるんですけど、
そこを歩いていくと、きれいに富士山が見える場所があるんですね。
朝日の中で富士山を拝んでパンパンと柏手を打って、
それから富士山の水を買ってゴクゴクっと飲んで。
ほんとうに元気になりました」

以前お世話になっていた頃よりもはつらつとした声で、
こっちまで元気をもらいました。

健康になりたいなら、
薬をゴミ箱に捨てて、朝日を浴びよう。



大きな花束よりも小さな花を生けるほうが好き。
エアコンにあたってすぐにしおれちゃった花を短く切って
復活させました。

 

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