2015年9月24日木曜日

5分づき米で毎日ごはん

私の足の甲、ずっとアトピー状の肌荒れに悩んでいました。

このブログに書いた通り、油を控え、卵をやめる生活をしばらくすることで多少軽減してはいました。
でも、油断して、油ものを食べたり、卵パクパク食べていると、いつのまにかかゆみがぶり返す……という具合。
ほとんどよくはなっているが、完治はしない。 この状態でずっと一進一退を繰り返していました。

ところが。
みなさん!
治ったんですよ!!

さすがに、5年以上荒れ放題だった肌がキレイに再生するには至っていませんが、現状、かゆみ一切なし。
かゆみがまったくなくなって1か月以上。その周辺にときたま出ていたブツブツも全く出ず。これは完治と言っていいでしょう。

油もの、食べているし、もちろん大好きな生卵かけご飯もよく食べています。
それでも症状は出ず。

思い当たるフシはただひとつ。
お米を変えたこと。

夏前から、毎日食べるお米を5分づきにしているのです。
もともと、時折玄米を混ぜて食べていました。玄米そのままだと家族が嫌がるかなと、少量ずつ混ぜていたのですが、玄米は別に炊かないといけないので面倒なんですよね。

それではと、お米屋さんにいつも頼んでいるお米を、7分づきや5分づきにしてもらうようにしました。 7分づきは、ほとんど風味的には白米と変わらず、すぐに家族も慣れてオール5分づきに。

5分づきだと、胚芽はそのままついているし、白米と同じように炊けるのでラクちん。
玄米のように消化が悪くないので、安心して食べられるのもいい。

5分づきを食べ始めて、10日くらいすぎたころ、「アレ?」と思いました。
かゆみが、出ていない。

その後、米屋さんに頼んでいた5分づきや、取り寄せた無農薬玄米がきれ、スーパーで購入した白米を食べていたところ、ムズムズとかゆみがカムバックしてきたのです。
あわててその後5分づき米を注文。
5分づきの生活を始めて3、4日。また、かゆみが全くでなくなっていました。

そして、今に至っております。

もう、かゆかったことが嘘のよう!

そういえば、汗の季節に手がかゆいと言っていた長男も、このところ手のかゆみを訴えてないです。

たまたま、なにか別の原因で、このオバサンも年だからそろそろ潮時かなとかゆみが去っていったのかもしれないし、本当の理由はわからないけれど、
今の私には、お米のおかげとしか考えられません。
だって、変化といえばそれしかないんですから(酒は相変わらずがんがん飲んでいるし……)。

激しいアトピーのかゆみは、日本人の場合、米のたんぱく質が原因のことも多いらしい。
お米がアレルゲンの場合、玄米は消化が悪いので、食べない方がいいと言われています。
だから、5分づき、万人におすすめできるものではないけれど、私、そして我が家の場合は体質にあっていたみたい。

今では、我が家はお寿司も5分づき米です。


最近ハマっている、我が家のいんちき握り。
はっきり言ってかなりゆがんでおります。
目下、修業中であります。
2カンくらい残ったやつを、翌朝こっそりアタイが食べるのですが、
それがうまいのなんのって……モーサイコッ!
 

2015年7月9日木曜日

梅雨の時期は「脾」をいたわって

こないだ、会社時代の編集者の先輩から電話がかかってきました。
雑誌の記事を作っている最中らしい。

「あのさ、ちょっと聞きたいことがあるんだ。よく、梅雨の季節には、食中毒に注意、っていうけど、あれって、なんで?」
「なんでって……。まァ、気温が上がってきて、湿気も上がってきて、それで細菌が繁殖しやすい、ってことですよね?」
「だけど、それだったら、真夏だって同じでしょ? 梅雨の時期だからって、特別な理由あるの?」

うーん。だって、湿気も多いし、 季節の変わり目で人間も弱ってんですよ、なんて適当なことを言ってごまかして電話を切ったあと、データを調べてみると、たしかに、とりたてて6月の梅雨の時期に食中毒が多いわけではない……。

食中毒なんて1年じゅうある。
病原性大腸菌O-157だって、ピークは真夏です。ノロウイルスの集団食中毒は、年末の風物詩になっているし。

ただ、この梅雨の時期、胃腸の調子が狂いがちなのは確か。
もともと鉄の胃袋の私とて、このしつこい梅雨で、なんだかお腹の調子がいまひとつです。

夏のつもりで、冷たいものを食べすぎてしまってお腹を冷やすとか、水分のとりすぎで胃酸が薄まるとかいう話もよく聞きます。
私の故郷の山形では、6月にはさくらんぼの収穫期で、この時期になると、「さくらんぼの食べ過ぎに気を付けましょう」というお知らせがでるんだった。
みんなどこの家もさくらんぼを作っていて、日曜日となれば子はオヤツにそれを山のように食べ、月曜日、お腹を壊して休む子どもがゾロゾロ……。
ま、そんなふうに(いやさくらんぼの食いすぎはちがうだろう)、食中毒にアタル、というより、もともと季節の変わり目で、誰もかれもお腹をこわしやすい時期なんでしょうね。

東洋医学では、この梅雨の時期は湿気で、脾臓が弱りやすい、とよく言います。
湿は脾を冷やして機能を弱らせるので、身体から湿を除かなければならない、のだとか。

そういや確かに、10年前にこの梅雨の時期香港に行ったときは、庶民の食堂ではだれも冷たいビールなんか飲まず、熱い烏龍茶をガラスのコップに入れて飲んでました。
さすが、養生が身についてるんですよね。

この「脾臓」。
東洋医学って、解剖学での脾臓と違う意味でつかわれるのでわかりにくいんですが、消化吸収する機能をつかさどる部分、という意味です。解剖学的には膵臓と脾臓を合わせた部分を指すようです。
膵臓は消化酵素を分泌する臓器。インシュリンなどのホルモンを分泌して糖をエネルギーに変える働きもしていて、代謝にかかわる大事な臓器。
脾臓のほうは、血液がたまっているフクロで、感染症にかかった場合に抗体をつくる働きをするけれど、まかりまちがって摘出することになってもまぁ死にはしないらしい。
杉田玄白が解剖したときに、東洋医学で「脾臓」とされている「膵臓」を見て大きいのに驚き、こんな立派な臓器に「卑」の文字を使うのは如何なものか、と言ったとかなんとかという話が残されていますが、それが脾臓じゃなくて「膵臓」だったんだとか。

臓器のことがわかりにくいのでよけいな説明しちゃいましたが、まあとにかく、 このご立派な膵臓が、この時期、梅雨の時期には湿気で元気がない、ちゅうことらしい、東洋医学によれば。

東洋医学は難しいし、なんか怪しいし、実感としてどうにも理解しにくいものですけど、
でもたしかに、そういわれてみればこの時期は、お腹の中で消化酵素がしっかり出てないような、糖も分解されないまま淀んでいるような感じがします。
お腹がゆるめだったり、いつもは大丈夫な食べ物が胃にもたれたり、げっぷが出たりしやすい。

私の場合そういえば、この時期いつも大丈夫な牛乳がどうもNG。乳糖が分解できないのかも、と思い当たる。
そう、だいたいこの時期、アイスカフェオレの飲みすぎでお腹をやられるのだった……!
蒸し暑くなって、冷蔵庫に作り置きのアイスコーヒー。ドリップコーヒー入れるより、冷蔵庫から出して飲むほうが手軽なので、つい、飲みすぎてしまうんでしょうね。
で、お腹の調子を崩す……。
お腹が張ってるような、もたれたような感じは、まちがいなく、冷たいコーヒーと牛乳のせいです。
(これを書いていて気づいて、あわてて、コーヒーはやめていつものあたたかい十六茶にしました)

梅雨の時期、なるべく糖分脂肪分控え、膵臓を酷使させない食生活にしたほうがよさそうです。

梅雨長引いてますが、どなたさまもお気を付けください。


この時期におすすめ食材といったら、新生姜。
これは甘くて食べにくかったはちみつ梅干しに、ゆがいたしょうがをつけたもの。
ガリみたいでおいしいです。
生姜には、胃酸の分泌を即し、消化を助ける働きがあります。しかも身体をあたためる働きも。
この時期にはもってこい。食中毒などに効くともいわれますが、それは確かではないみたい。
しょうがというと、冬の冷え、風邪予防みたいですが、私はむしろ夏に食べるもんだと思うんですね。
だって、しょうがの原産地はインド。日本でも一番の産地は高知だしねぇ。
 


「膵臓」といえば、この本おすすめ。
私の周囲で話題になってます。
あ~、若いときに読みたかったなぁ。
 

2015年5月21日木曜日

「低気圧頭痛」におすすめ

いつのころからか、空の様子がおかしくなるときに、頭痛が起こるようになっていました。

晴れていた空に風が吹き、少し雲が出てきたかな、という微妙な天気の時が要注意。
頭が重く締め付けられるようになり、そのうちガンガンと頭痛がしだします。
ひどいときには、頭を上げているのもつらくなり、机につっぷしてしまうというありさま。

「これはもしかして雨が来る?」
と、天気予報のサイトを開けて、雲の流れを確認すると、明らかに西から雨雲が近づいてくる。

これは、「低気圧頭痛」というもの。
とくに女性に多い頭痛らしい。

なぜ低気圧になると頭痛が起こるのか、医学的にそのすべての原因が解明されているわけではないのだけれど、
急に低気圧が近づいて気圧がドカンと下がると、血管が膨張してしまい、太くなった血管が神経を圧迫してしまうため、頭痛が起こる……と考えられているのだそうです。
そういわれてみれば、圧迫されている、そう、まさにそんな感じ。

ときに、午後の仕事がまったく進まなくなるこの頭痛、なんとかならないかと情報をさがしていたある日、
面白いものを見つけました。

「頭痛~る」というアプリ。

猫のキャラクター仕様で、毎日の気圧の変化がグラフになっていて、現在の気圧のアップダウンが一目瞭然。天気もわかります。
フリーのアプリなので広告はついてますが、余計なお世話はあまりないシンプルなつくりもよい。

半信半疑でいましたが、
以来、「なんだか頭が痛いな」という時にスマホを開いて見てみると、
まさにそのとき
「注意‼大きく下降」「警戒!低気圧接近」
などの表示が出ているではありませんか。

そこで、天気が怪しい日には、あらかじめ先の予測を見ておいて、
注意報が出ているときは、仕事ができなくても仕方ないやとハナから机にしがみつくのをあきらめてしまうことにしました。

頭が痛くて、低気圧のせいなのかなとなんとなく思っているときはどうにも辛くてしょうがなかったけど、
アプリを確認して、「な~んだ、低気圧か!」とわかれば、ずいぶん気がラクです。
しかも、
どうせこれから気圧が急降下するから、無理に仕事をしてもムダムダ、と気楽に構えて、
片づけものをしたり、買い物に出たりして体を動かしているようになったら、
「注意!」「警戒!」時にも頭痛を感じることなくすんでしまうようになってきました。

アプリを見始めてから、頭痛薬も一度も使っていません。

「頭痛~る」、けっこうおすすめですヨ。

これが「頭痛~る」。
 

最近なんだか、天気予報よりこっちを見ているかも。

2015年4月6日月曜日

男子に野菜を食べさせる

このごろ、どんどん「手抜き」に拍車がかかっております。

凝った料理はまったく作らなくなりました。
食事は、ご飯、汁物、肉か魚を焼いたもの、サラダ。
サラダ、以前はいろいろな味のサラダを工夫して作っていたのですが、だんだん面倒になり、
ごそっと決まった野菜を盛って、好みのドレッシングを各々でかける、というスタイルになりました。

息子たちが、そのほうが野菜を食べるので。

要するにこれ、部活の合宿所などの食堂バイキングサラダスタイルなんです。

サニーレタスだのきゅうりだのトマトだのを適宜ボウルに盛り、できあいのドレッシングをかけるというもの。
なんの工夫もないサラダですが、我が家の男子にとっては、何の野菜が入っているか正体のはっきりわからない和え物スタイルのサラダよりも、
素材を目視できて、味の予測のできるドレッシングをかけるサラダのほうが断然いいのらしい。

ピーマンの薄切りのような、奴らがあまり好きではないものをトッピングすることもあるけれど、それはそれでうまいことよけるので、ノープロブレム。
鶏ささみの裂いたものや、じゃこ、れんこんのきんぴらなど、サラダと一緒に食べるとおいしいものは、サラダにのせずに別に盛り、好みでトッピング。
どんどこどん、と和風、ごま、青じそ、フレンチなどのドレッシングを置いて、さぁご自由に!

前々から、
「家では食べないけど 合宿ではなぜかしっかりサラダを食べているんだよ」と本人の申告がありました。
鼻白んでいた私ですが、
「一体全体、なんで家ではあまりサラダを食べないの?」と聞いてみたところ、
「いろんなものが最初から混じってるから」
って。

そんなことかと、合宿&ホテルスタイルに変換。
「あのさ、レタスはもう少し小さくちぎってあるほうが食べやすいね」 とかよけいなことを言われつつ、最近はすっかりこのスタイルが定着しています。

それほどの量は食べられないと思うし、若干ドレッシングの油が気になるけど、毎食自分で野菜をとる、という自主性のメリットは大きいはず。
「食事のときには欠かさず野菜を食べるべきである」という思い込みを、ものぐさ男子に植え付けているわけ。黙っていてもサラダを好んで食べる女子とは違うんです……。

でも、なんといっても、手間なしなのがなにより。
我が家の特大のガラスボウルに、あらかじめ洗って用意してある野菜をがっさり入れるだけで、一長丁あがり、なんですから。

それで、一番最初に食卓にドン!と置く。

サラダを先に食べると血糖値が上がりにくくなるので。

昔気に入って愛読していた、アメリカの子育てエッセイに、
料理は「手をかけたものほど子どもに嫌がられる」っていう一文があったんだけど、あれってホント真実だよな、と思う今日この頃。


野菜を買ってきたら、早めに冷水に放ってパリッとさせ、
そのあとでちぎって水切り器でしっかり水気をきり、
ジップロックに入れて冷蔵庫へ。
サニーレタス、レタス、水菜などがレギュラー。
これが冷蔵庫の野菜室にたくさん入っていると、
とっても豊かな気持ちになります。

痛みそうだったらジップロックごと冷凍庫に入れてスムージー用に
でも、ほとんど食べきっちゃってる。
お弁当のすきまにも、このレタスをぎゅう~と入れます。

 

2015年3月3日火曜日

『野生の体を取り戻せ!』

前回のブログで、「今読んでいます」と紹介した、『GO WILD』(『野生の体を取り戻せ!』)。

同じ著者による、『脳を鍛えるには運動しかない!』は、運動と脳の働きの相関関係を科学的に解明した著書で、まさに衝撃でした。
シカゴの学校で有酸素運動を取り入れたところ、学力が飛躍的に向上したという実験例を紹介して、有酸素運動が脳にとってどれほど有効であるかを説き、大ベストセラーとなった本です。
その著者の新作ですから、迷わず購入。

読めば、内容は多岐にわたっています。
野生の糖質制限の食事、体を動かすこと、睡眠、心の問題、脳の問題。
あまりに多岐にわたりすぎ、挙句にこんなでっかい「ワイルドで行こう」なんてタイトルにしちまったのと思ったくらい。
研究者や説得力ある論文紹介も次から次に飛び出してきて、とても簡単にはこの本の内容は伝えられません。

・運動すること、すなわち動くことは人間の脳を活性化する。
・動く人間にとって、睡眠は極めて重要なこと。
・炭水化物(糖質)に偏った現代の食事が人間を蝕んでいる。
・集団としてうまくやっていくことが、個の生存と繁栄につながる。
・自然は人間にとって必要欠くべからざるもの。脳に働きかけ免疫力を上げたり脳を活性化させたりしている。
……などなど。

脳は、進化の過程から考えれば、動くこと、眠ること、仲間とつながること、自然に触れることで活性化する。
ところが現代のわれわれは、それらを取るに足らないことと考えて、結果、健康も幸せも失っている。
ひと言で言うと、現代人が失いつつある、人間にとって大切な人間の営みを思いだし、本来持っていた体と心の健康と幸せを取り戻そう、ということです。

著者はマラソンをやめてしまったマラソンランナーがうつになってしまうことに疑問を感じて、前作を書いたそうです。
そして、今回の本では、動かない生活が脳の健康を損なうことも断言しています。
動かない生活が、心不全、心筋梗塞、冠動脈不全、高血圧、脳卒中、胆石、乳がん、すい臓がんからその他もろもろの疾患、そしてさまざまな精神疾患、骨粗鬆症までを招く。
さらに、認知機能の低下をもたらす。つまり、「動かないとばかになる」。

人間は動く動物。動くことで脳の神経細胞(ニューロン)が活性化し、作られ、シナプスがつながっていくのだから、
動くのをやめたらそりゃ脳はダメになっていくに違いないです。
人間が座ったまま消しゴムを拾う、その動作ひとつとっても、ロボットでは再現できないくらい、複雑怪奇な動きなのだそうだから。

前作の、「脳を鍛えるには運動しかない」から広がって、
「脳を鍛えるには野生の動き、感覚を取り戻すしかない」に至っている本と言えます。

日本のおばちゃんの私には、この著者がすすめるように、米、パスタ、パンをあきらめたり、野山を駆けるトレイルランをしたりすることはチョットできません、、、
でも、動く動物らしく、せっせこ毎日立ち働くことはできるかな。
ついこの間まで、日本人がみんなやっていたように、日の出とともに起き、荷物をかついでせっせと歩き、草を刈り、ぞうきんがけし、はしごや急な階段を上り下りし、暗くなったら寝るという感じにね。
考えてみれば、
日本人って、ついこの間まで、けっこうワイルドな生活していたのですよねぇ。


この本2冊の日本語版に関わった編集さん自身がトレイルランナーになり、
郊外に移住し、低炭水化物ダイエットでスリムになり、
「野生への目覚めはとどまることを知らない」というから説得力あります。
低炭水化物ダイエットだけにはちっと懐疑的な私ですが、その編集さんが、
「走れば走るほどご飯とビールがおいしくて食べ過ぎてしまっていたのに
ついに走ることと痩せることを切り離すことができた」、と書いていたから、
今、「うーん」と悩んでいるところです……。

 



2015年2月11日水曜日

インフルエンザにかからない方法

今年も、我が家の息子たちはインフルエンザにかからずじまいでした。

長男のほうは、サッカー部からお奨めされているインフルエンザワクチンを固くお断りしているため、
かかってしまったらコーチに責められてしまうかなぁ、と少々心配していました。
去年はまったくインフルエンザで休む人が出なかったサッカー部も、
今年はけっこう休みが出たようだったので。
でも、学校での流行中も、長男にはカゼっぽい様子いっさいなしでした。

次男のほうは、スキーの移動教室中に、インフルエンザを発症する人が続出。
帰りのバスで、隣に座った友達が高熱を出し、翌日からインフルエンザで休み。
一方次男は元気いっぱい。いまだにカゼ症状ゼロです。

この人たち、ほんとに不思議なほどインフルエンザにかかりません。

小学校中学校とこれまで、どんなに学校で流行っても平気な顔をしていました。
密室でインフルエンザにかかった子と遊んでいても平気。
かかったのは新型インフルエンザが流行った時だけです。
抗体検査をしてこの謎を解明してみたい。

なぜだろう?
バカだから!?
いやまさかそんな。

よそのお子さんと比べた場合、
もともと体が頑丈だということを別として、
ふたつ、思い当たることがあります。

ひとつは、長男次男が幼児のときに、きっついインフルエンザにかかったこと。
二つ目は、インフルエンザワクチンを一度も打っていないこと。うがい手洗い、一切予防策を講じていないこと。

長男1歳、次男1歳未満のときの、インフルエンザ。
あれはひどかった。
家族全員で倒れました。親の私たちも体の関節が痛んでのた打ち回るほど。
あのすさまじいインフルエンザ洗礼によって、息子たちはガッチリ免疫抗体を作ったのだと思います。
以来、インフルエンザワクチンで免疫抗体を刺激することはせず、
マスクもせず、うがい手洗いもせず(!)、
北風の中でサッカーをし、毎年毎年天然のインフルエンザウイルスにさらされて、抗体を強化してきたのでしょう。

アカンボのとき流行したインフルエンザが、Aの香港型。
今年流行しているインフルエンザも、Aの香港型のほう。
彼らの体の中ではアカンボの時にゲットしたA香港型の抗体が立ちあがり、ウイルスをはねのけているに違いないです。
だから今年は特に風邪っぽくなることすらなく、びくともしないのではないかと。

新型インフルエンザが流行した時には、85歳以上のお年寄りがインフルエンザにかかりませんでした。
抗体検査をしたところ、85歳以上の人が、アカンボの時にゲットした、スペインかぜのウイルスの抗体を発動させていたことがわかったんです。
アカンボのときにかかった病気を、人の体は覚えていて、しっかり防御しているんです!

人の体ってすごい。人間の免疫機能ってすごいですよ。

病気にかかることで、人って強くなっていくんです。
熱を出してるアカンボを見てるのってホントに辛いけど、強い子に育てるには絶対に必要なことなんですよね。

世の中では「カゼの予防」ばかり言っているけれど、予防なんて不可能です。
はっきり言いますけど、フツウに健康な人は「カゼの予防」をする必要なんてゼロ。

インフルエンザにかからない唯一の方法は、
がっちりインフルエンザにかかること。
そして、
しっかり毎年自分の体をインフルエンザウイルスにさらすことなんです。


今読んでいる本。
『ワイルドで行こう』、そう、わたしもコレを言いたかった、と思いながら
読んでいます。少々強引な感じもしますが、面白い。
読み終わったら内容をブログに書きますね。

2015年1月7日水曜日

小さなトゲ

晩秋のある日曜日。
ジャングルのようになった我が家の狭い庭で、木を切り、つるを引っ張り、半日格闘しました。
がんばったおかげで、陽当たりがよくなり、やれやれと思っていたのですが、
作業を終えたあとから、右手親指の先っぽがチクチク痛むのです。

めがねをはずしてよくよく見れば(老眼です)、
親指の先ちょに、小っちゃいこげ茶色の点。

トゲだー!

料理をするにもパソコンをたたくにも、なんにしてもチクチク不快なので、
針と毛抜きを準備して明るい場所にどっかと座り込み、
親指の腹を、人差し指でぎゅーっと押さえつけました。

「……見えない」

おかしなことに、針でつっつこうとすると、なぜかトゲは奥へ奥へと入り込み、見えなくなってしまうんです。
でも、痛みは明らかだから、なんとかそれっぽいところを針でほじってみる。
ますますトゲは見えなくなってしまう。

おかしいな?

あきらめて針を片付けてしまって、ふと見ると、
再びこげ茶色のトゲが存在を主張してる。
また、針を出してきて、さて、とろうと親指と対峙すると、見えなくなる。
何回かそんなことして、あきらめました。

どうしよう、このトゲ。
でもま、いいや。
木だし、自然のものだし、大丈夫でしょう、と思って、
チクチク痛いことは痛いのですが、気にしないことにしました。

私の右手には、エンピツの芯が入っています。
小学生だった私は、手にエンピツの芯が入ったまま皮膚でふさがれてしまったことに恐怖を覚え、母に右手を見せて、大変なことになった、と訴えました。
すると母はこともなげに、
「大丈夫だ、お母さんの肘には小石が入ってる!」
と自分の肘の皮膚に入った石を触ってみせたのでした。

そんな荒っぽい育ちですから、人の皮膚の中にはいろんなものを入れても案外平気なのだなぁ、ということは子どものころから知っていたので、
木のトゲもまあ、そんなもんでしょ、とは思いました。

ところが困ったことに、チクチクの痛みはなくならない。
少しは日々痛みの度合いが薄れてるようには思えても、
やっぱりチクっとするんですよね。
鉱物ではないから、木トゲが少しずつ溶けてなくなる、なんてことがあるかもしれないと思っていたけれど、
こげ茶色のトゲは相変わらずしっかり見える状態。

さあ、いったいどうしたものか。

そのままの状態で、3週間経過。

3週間後のある夕方、
仕事から家に帰りついて、フト気が付いた。トゲが取れているではありませんか。
いつの間にか。
自然に。
そして、あのチクチクいう不快な痛みもまったくなくなっていました。

トゲは、いったい、いつの間に、皮膚から飛び出ていなくなったんだろう?
とっても不思議。

自分の治る力を信じて、気にしないで放っておく。
これでたいていのことは治ると信じているけど、
やっぱりそうだった!と思って、なんだかとってもうれしかった出来事でした。

ま、たかが小さなトゲ、なんですけどね。

庭で伸び放題のカクテル。
このコのトゲではないと思う・・・。
もっと分厚いガーデン用の手袋買ってこなくちゃ。